2025年1月号(No. 650)バックナンバー

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新年のご挨拶(第一工業部会)

第一工業部会 部会長/理事
KAWASAKI HEAVY INDUSTRIES (SINGAPORE) PTE LTD
Managing Director

森 康裕

シンガポール日本商工会議所会員の皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年4月より第一工業部会長を拝命し、会員各社・各氏、また事務局皆様よりご協力ご支援を賜りながら務めさせて頂いております旨、改めて御礼申し上げます。

また今年は干支で申しますと巳年となりますが、復活と再生の年とも言われます。古い皮や衣を脱ぎ新しい姿で活動する機会と前向きに捉え、これまでと違わず会員各社・各氏のご発展の一助となる所存でございます。

さて、第一工業部会の昨年度の活動では、6月に会員間交流の懇親会を開催し24名のご参加を頂きました。JCCI活動に始めてご参加、過去の同じ駐在地で交流の後に偶然久し振りの再会や、帰任者とご後任者の挨拶など、ご参加のそれぞれに意義ある交流会となりました。

8月に実施の講演会では、会員企業のICMG Venture社から平山氏を講師に迎え「少し先を視る」趣旨から、今賑わしいインドの次としてアフリカ市場についてご講演いただきました。聴講された約90%の方から「満足以上」の評価を頂いたほか、後日個別に講師宛に事業展開の質問が寄せられるなど、各社殿の将来へのご関心に応える機会となりました。

9月には貿易・運輸部会との共催で懇親ゴルフ&夕食会を Tanah Merah County ClubのTampines Courseで開催しました。韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアーの開催コースでもある難易度の高さから普段より多くの打数となるほか、ミスした際には声掛けあり笑いありの和んだ雰囲気でのプレーとなりました。

翻って、今年はシンガポールの建国60年、昨年は20年振りの政権交代で50代前半のローレンス・ウォン首相が就任しました。長年の社会構築の努力が実り、旧来からの世界の金融センターの立場に加え、DX、GX分野での先取先進、人材育成への絶え間ない注力により子女の学力では世界一位を数々獲得するなど、着実かつ目覚ましい成果を得る社会となっています。

それに対し、昨今街の日常でも折々見掛ける、2030年には人口の1/3が65歳以上となるという高齢化、2023年には合計特殊出生率0.97と、世界でもまだ数か国の1.0を切る国・社会となっています。加えて2025年からはシニア世代のCPF負担増など、発展するが故の課題が共存する時期を迎えたようにも見受けられます。ウォン首相の問題解決の手腕に掛かるところ、我々がこの国や地域で何が出来るか、再生の念を持って考え臨んでいきたいと思います。

さらに視野を広げますと、満3年を迎えようとするロシアのウクライナ侵攻、近隣では朝鮮半島の複雑な動きや、中国-フィリピンの海域衝突、米国ではトランプ大統領の再登板、グローバルサウス各国の台頭など、多くの不確定要素をはらむ情勢が暫く続くとも計られます。これらの環境下、各国が自国利益とレゾンデートルの最大化を図る中で、東南アジアの経済や日本企業に及ぼす影響に逐一留意しながら、日本企業のポジションを掴みつつJCCI各社・皆様の事業展開を盛り上げ貢献できましたらと思います。

最後になりますが、会員各社・各氏の皆様にとって良き一年となりますよう祈念しつつ、新年のご会挨拶とさせて頂きます。

シンガポール日本商工会議所

10 Shenton Way  #12-04/05 MAS Building  Singapore 079117
Tel : (65) 6221-0541 Fax : (65) 6225-6197
Email : info@jcci.org.sg

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